コープスパーティー Book of Shadows アンリミテッド版 スペシャルエディション [Blu-ray]
直美(生駒里奈)とあゆみ(前田希美)は、呪いのおまじない“しあわせのサチコさん”のせいで怨霊がはびこる異空間に飛ばされ、多くの仲間を失いながらも何とか生還する。
あれから半年、死んだ仲間たちを取り戻すべく、二人は再び天神小学校へ舞い戻る。
しかし、そこにいた仲間たちは死の運命にとらわれていた……。
シネマトゥデイより。
今回のレビューは、前作を含め、ややネタバレを含みます。
同名ホラーゲーム原作の続編。こういう作品には珍しく乃木坂46の生駒里奈が続けての主演。
前作では生駒演じる直美とあゆみが逆打ちに成功して、生還。しかし、ある行動が原因でもうひとりは衝撃的な状態に。
その後、直美は精神崩壊したのか、病院に収容されてしまうんですが、本作では退院し、はれもの扱いになっていました。
天神小で死んだ人たちは存在がなかったことにされているらしく、直美がその存在を主張するから気が触れたと思われたようです。
そうなると、元々の原因で、ラストの元凶となったにもかかわらず、直美みたいに焦らないあゆみのメンタルは強過ぎです。
一応、罪悪感はあるのか、『さちこの骨』を使って、天神小に戻るから直美にも協力して欲しいと頼みにきます。
その頃、白檀高校で『しあわせのサチコさん』を行い、刻命たちが天神小に送られる辺りがオープニング。
本編が始まると、もう天神小に戻っています。ここからは展開が早く、ふたりがそれぞれどのタイミングで戻れたのかわかりませんが、すでに数人は生命を落としていました。
直美は自分が殺したはずの世以子と再会するんですが、何故か首に絞殺痕があるのが見えます。
その後、如月学園、白檀高校からやってきた生徒たちがサチコに惨殺されていくんですが、ハイペースになった分、グロさはやや抑えられ、精神的な恐怖は減ったような印象。
とは言っても、内臓はボロボロこぼれるし、生首も落ちるので、決してホラーが苦手な人でも大丈夫ということはありません。
むしろ、虫が嫌いな人は見ない方が良いでしょう。
やがて、妹あゆみの勘違いに気づいた姉ひのえが天神小に現われ、連れ帰ろうとするも失敗。
途中、声がすると言って白檀高校の生徒と合流したり、10分しかないと言っているのに天神小を探し回るとか言ってれば、間に合うはずがありません。
まあ、他にもいろいろと変える手段とかあったんですが、ことごとく使えません。
というよりも、この作品の登場人物たちの言動って、他のホラー作品で
事態を悪化させる元凶そのもの
なんじゃないでしょうか。
多分、この記事を読んでる人たちは、ここまでが終盤と思ってるでしょうけど、ここまでがおおよそ中盤です。
サチコの中から現れた少女の正体が明かされたり、頭のおかしい殺人鬼に追われたり、死者を蘇らせる『Book of Shadows』を探すことになったりと結構忙しい展開。
ゲームをプレイしていたり、アニメ版を見た人たちなら殺人鬼が誰なのかは予想できると思います。ちなみに前作で大暴れしていたヨシカズではありません。
そういえば、今回ヨシカズは回想シーンにしか出てきてないですね。
今回の殺人鬼はサイコパスではありますが、原作やアニメ版のような変態でないのが残念でたまりません。頭も悪くなった気がするし。
前作と違って、忠実さより映画としての面白さをとったんだろうなという印象があり、設定やストーリーも原作とは変わってきています。
そういった部分を含め、【コープスパーティー】が好きな人たちならおすすめの作品でした。
オススメ度(10段階)……★★★★★★★★
(ちなみに声優の杉田智和の登場シーンは、オープニング中の死体です。4分6秒くらい。)
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