田舎町スピアフィッシュのスーパーで働くコリーン(クローディア・リー)は、惨殺された女性の写真が職場の掲示板に貼られているのを見つける。
警察に届けるが、信ぴょう性がないと相手にしてもらえない。
一方、ロサンゼルスの写真家ピーター(カル・ペン)がインターネット上で同じ写真を発見し、その内容に刺激を受けてスピアフィッシュへと向かう。
やがてコリーンと出会ったピーターは、彼女をモデルとしてスカウトする。
その後、コリーンの親友が殺され、無残な写真がコリーンの車に貼られ……。
シネマトゥデイより。
【エルム街の悪夢】シリーズや、【スクリーム】シリーズのウェス・クレイブンの遺作とのことですが、製作総指揮であって、監督はニック・サイモン。
ニック・サイモンは元々脚本家なので、クレジットされているものに関しては、この作品が監督デビュー。
なので、
ウェス・クレイブンの名前に期待をしている人は、観るとガッカリする
と思います。
ストーリー展開を簡単に説明すると、スーパーのレジで働いているきれいなお姉ちゃんコリーンが死体の写真を見つけます。
ただ、警察には相手にされず、コリーンの周りの人間が殺されていくんですが、彼女は全然気づかない。
一方、写真家のピーターは遺体の写真を撮っている人物は、自分をリスペクトしているので負けられないとスピアフィッシュへ。
写真をいつもコリーンが見つけていることから、犯人の狙いはコリーンだと推測。ロサンゼルスに連れて帰ろうとするという流れ。
一応、ピーターのアシスタントのクリスがコリーンといい感じな雰囲気になるポジションです。
というかね、普通に考えたら毎回写真見つけてくるとか、どう考えたって、コリーンが一番怪しいわけですよ。
警察にあしらわれてる上、次の写真を見つけても、身の危険を感じてる様子もないし。
よくピーターは彼女を怪しまなかったものです。
もっとも、観ている人間にはすでに犯人がはっきりと提示されているので、どうでもいいんですけどね。
こういう作品って、思いがけない人物が犯人っていうのが面白いんであって、そのためにマスクつけたり、顔が映らないような演出でドキドキさせるのが一般的。
ぶっ壊すにしても、それなりの何かがあるものでしょう。
ですが、この作品の場合、犯人映るは、素顔さらすはで、それらを放棄。フラッシュで後ろに立っているのを見た時にはコントかと。
犯人があらかじめわかっているスリラーであれば、別の部分にもうちょっと楽しめる要素が欲しいところだし。
犯人たちが警察とか、主人公の仲間に追い詰められて、ギリギリの駆け引きをするとかもないんですよね。
犯人たちのバックボーンが描かれているわけでもないので、スキンヘッドの男がなぜ主犯の男に従っているのかもわかりません。
単純に殺すのが好きなのかもしれませんけど。
本来追い詰められているはずのコリーン自身が、身の回りの被害に気付いていないので、全然追い詰められないし。
時折、無駄にグロいシーンがあるだけのホラー映画でした。
オススメ度(10段階)……★
(これを遺作にされた上、捧げられたウェスはどんな気持ちなんだろう。)
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