それは、警察も手を出せなかった戦慄の証拠映像だった……。
失踪者本人が警察を説得するために撮影された追跡記録。
警察も正式な証拠として採用を見送っていたらしいこの映像には、
失踪者がその人生の最後に記録した驚愕の映像が記録されていた。
この映像記録を残したのは、不倫の末に男性を獲得、結婚した女性。
しかし、男性は程なくして失踪、行方不明に。
元妻との再燃を疑った女性は、元妻の消息を追う中で、
かつて男と元妻が暮らしていたマンションのエレベータの監視映像に、二人の姿を発見する。
しかし、エレベーターの監視映像に写った元妻とのラブシーンが彼の最後の目撃情報となっていた。
ストーカーと化した女性の追跡は、ついに、この男性が辿った、ひとつの事実につきあたる。
最後に女性が体験した衝撃的に現象が、エレベーターの監視カメラに記録されていた。
最後の瞬間に彼女が体験したのは、心霊現象なのか、超常現象なのか、猟奇事件なのか!?
公式より。
モキュメンタリー作品で、今回はエレベーターが舞台。オープニングでいきなり男性が殺されるんですが、そこは雰囲気的に怖い。
ただ、残念なことに暗闇のフロアに引きずり出され、エレベーターの方に放られた時にはすでに死んでいるんですよね。
エレベーターに挟まれ続ける姿が、【太陽にほえろ!】で渡辺徹演じるラガーが挟まってる姿を想像させて、ちょっと苦笑い。
どうやら【遺物】シリーズは、惨劇シーンが直接映ることはほぼない様子。
全体的に心霊の仕業と思われるシーンは怖いとまでは言いませんが、雰囲気は出ています。
しかしながら、同情しづらい
主人公の女性の異常振りが酷過ぎて、
そっちの方が怖いし、意識が持っていかれます。
主人公となる女性は不倫の末の略奪婚なんですが、当時から嫌がらせが激しく、ヒステリックな性格らしい。
夫の死を調べる過程で若い警備員がエレベーターの調査に協力しないと、ストーカーレベルの粘着質な行動で追い込み、無理やり協力させたりします。
結局、この警備員がこの作品中、最大の被害者だった気がします。
やっぱりこの作品も不可解な部分が残るんですが、どうやらそれも【遺物】シリーズの特徴みたいです。
オススメ度(10段階)……★★★★★★
(心霊よりも主人公女性の異常振りの方が際立ち過ぎる)
シリーズ「遺物」 未解決事件流出証拠検証記録 VOL.2「呪いのエレベーター」 [DVD]
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