あるトラックに積まれた汚染廃棄物がトラブルによって、ビーバーの住む湖に落下。
その近くにキャンプでやって来た仲良し女子3人組が楽しんでいると、それぞれの恋人や元彼ら男性たちが乱入し、一行は能天気に浮かれ騒ぐ。
そんな折、浴室に凶暴なビーバーが現れ殴り殺すが、捨てたはずの死体が翌日見当たらず、逃げたような足跡が残っており……。
シネマトゥデイより。
リリース当時、スマッシュヒットしたゾンビになったビーバーが若者たちを襲うホラー。
カバージャケットからはホラーコメディに見えますが、ただのB級ホラーです。
しょっぱなからバカなコンビが鹿をはねて、産業廃棄物らしいものを落としてしまい、それがビーバーのダムに引っかかったために中身がビーバーに。
もうその時点でいかにも過ぎて、笑いが込み上げてきます。
彼氏に浮気されたジェンを慰めるため、メアリーとゾーイはメアリーの叔母が住む湖へとやってくる。
携帯もほとんど通じず、娯楽が湖くらいしかないのでビッチっぽいゾーイはオッパイをさらけ出しながら泳ぎにいくことに。
ビーバーのダムや住処を見つけて、ビーバーの習性を軽く説明。謎の緑色の液体はオシッコということにされちゃいました。
現われた熊を現地の口が悪いおっさんスミスが追い払ってくれるんですが、どう考えても後でヒーローのように助けてくれるとしか思えません。
夜になって不審な物音がして、何か起こるのかと思ったら浮気したジェンの彼氏サム、メアリーの彼氏トミー、ゾーイの彼氏バックが現われます。
女子会のはずなのに、ゾーイがバックと逢いたいからと呼んでいたというオチ。ジェンを慰めることになる原因をはずさないとかアホ過ぎます。
ちなみにここらで登場人物を軽く紹介すると、ジェンは面倒くさい自己中。メアリーは真面目そうな眼鏡。ゾーイはオッパイ。
男の方はサムはバイオレンスな言動をするヘタレ。トミーは仲間思いな生徒会長みたいなキャラ。バックは邦画だったら香取慎吾が演じそうなバカ。
こうやってまとめると、いかにもな組み合わせのカップル3組ですね。
結局、3組に分かれるという無茶振りをした結果、当然ながら喧嘩別れしたジェンがバスルームに向かうと、ビーバーのような何かが登場。
もう見た目からして可愛くないし、まともではありません。
悲鳴を聞いて集まった6人はバスルームに現われたビーバーのようなものをバットでフルボッコ。
死体を外に放り出すんですが、翌朝には何故かありません。しかし、野生動物が食べたということにして、湖へ泳ぎに行ってしまいます。
そこでゾンビーバーによる襲撃が始まるんですが、そこからが早い。
そこまでほとんど出てこなかったビーバーたちが次々現われます。お前ら、どこにいたんだよというレベル。
しかも、このゾンビーバー、登場人物たちより頭がいいというか、ムチャクチャだろというレベルで戦術的に襲撃してきます。
人間を襲うのは初めてのはずなのに、電話線を嚙みちぎったり、道をふさいだりと殺人鬼ばりの行動です。
そうは言ってもしょせんビーバーなので、人間が勝手に怯えてるだけで直接殺すパターンはほとんどないんですけどね。
その代わり、なんと感染したり、死んだ人間はゾンビーバーに変貌するという謎展開。
おまえ、いつ噛まれたんだよという人物ですらゾンビーバー化します。
特に
ある人物がゾンビーバー化するシーン
はなかなかの見どころ。
ご都合主義なので、普通のゾンビと違い、道具を使ったりもするのも適当でいいなあって印象でした。
ただ、テンプレに忠実な展開と思わせておいて、意外な展開やミスリードもあり、B級ホラーとしては面白い部類だと思います。
難点としては、ジャケットがコメディっぽいのに対し、意外とグロいので、気持ち悪いのが苦手な人にはおすすめできません。
グロ好きが喜ぶレベルではないですけどね。
オススメ度(10段階)……★★★★★★★
(ちなみにビーバーたちはパペット丸出しで、本物は出てきません。)
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