戦前の海辺の小学校。校庭でかくれんぼをして遊ぶ小学生たち。そこへ突如大きな高波が押し寄せ5人の子どもがさらわれる。
60年後の現在。夏休みを利用して海辺の町に暮らす従姉の家にやってきた小学生の兄妹・恒と弥恵。
しかし、その日以来、町では子供たちが次々と姿を消す事件が起きる。
町中を恐怖が襲う。海岸には昔高波にさらわれた子供たちの地蔵があった。が、そこにあったのは、4つ……。
allcinema ONLINEより。
【学校の怪談】シリーズの第4作。起点は学校ですが、舞台は町にも飛び火しています。
津波に襲われた過去のある海辺の町。その町で60年経った現在、次々と子供たちが姿を消すように。
夏休みを利用してやってきた恒と弥恵の兄妹がメインの登場人物で、兄の恒は霊に魅入られてしまった様子。
おかしな夢を見たり、幻覚のようなものを見るようになるんですが、どうやらそれは死んだ人間のせいで、恒は彼らを見つけようとし始める。
妹の弥恵は何かに引き寄せられる兄を何度か止めるのに成功したものの、結局恒は祭の夜に姿を消してしまいます。
ある事実を知った弥恵は、キーパーソンである文房具屋のおじさんに話をしに行くことになるという展開。
この文房具屋のおじさんを演じるのが、明石家さんまの師匠である笑福亭松之助なんですが、演技がいかにもコメディアンらしいとはいえ、伊達に芸歴が長いわけではないようです。
子役たちも子役たちで、過去3作と比べて演技力が高い子たちが多く、作品の質としてはかなり高いんじゃないかと。
また、本作は子供たちがいなくなるシーン等でホラーテイストになることはありますが、シリーズ特有の怖がらせ役の怪物や幽霊は出てきません。
どっちかというと、
ファンタジーに近いホラーファンタジー
と言った方が良いでしょう。
弥恵と文房具屋のおじさんのやりとりが結構な割合を占めているので、ノスタルジックなヒューマンドラマのような印象を受けるかも。
オススメ度(10段階)……★★★★★★
(質は良いけど、おすすめするほどでもない作品。)
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