アイドル3人組・ジャージガールのメンバーは、テレビ番組の企画で廃虚と化した老人ホームを訪問する。
そこで猛烈な速度で移動する老婆を目にして以来、ビデオ画像に映り込むえたいの知れない人の影など、彼女たちの周辺で不可解な現象が多発。
やがて顔の傷の治療がうまくいかずアヤネがグループを離れ、マネージャーやディレクターなどスタッフにも異変が及び……。
シネマトゥデイより。
【カルト】、【トーク・トゥ・ザ・デッド】とともにホラー3部作として発表された作品。
アイドルグループ『ジャージガール』の3人と元グラビアアイドルのマネージャー、ディレクターとともに廃墟へと侵入し、撮影を試みます。
ただの肝試し企画だと思って撮影をしていると、高速移動する老婆を目にするんですが、そんな人いるはずもありません。
結局、ひとりで進まされていたあやねが襲われて、頬に傷を負ってしまいます。しかも、日が経つに連れ、だんだん膿んでくる様子。
これはおかしいと再び廃墟に行くんですが、こんどはマネージャーやディレクターが被害にあってしまいます。
残ったふたりのジャージガールたちがあやねの家に行くと、あやねは変わり果てた姿に。
呪いを解くためには、廃墟に閉じ込められた霊を解放すればいいというあやねの言葉に再び廃墟へと行くことになるふたり。
監督は【先生を流産させる会】の内藤瑛亮。鶴田法男のおこぼれ臭が強い夏帆主演のテレビドラマ【悪霊病棟】の監督回では頑張ってたと思いますが、
正直、面白くないというか、怖くないというか、起こってる状況は怖いのに、恐怖感情が湧かないという印象。
自分ならこうするとかそういう話ではなく、なんか、「ああ、うん」と納得してしまって、感情移入も何も出来ないんですよね。
高速で動く老婆はだからなんだという感じだし、変な呪いの力で酷い目に合わされても老婆関係ないよねとなってしまい、すべてがダメな印象。
せいぜいが外見が老婆にされてしまうのがいかにも呪いっぽくていいんですが、老婆の外見がシュールなので、それもイマイチ。
マネージャーがバカみたいにかさぶたを剥がし続けるシーンは気持ち悪いだけで、不快感しか感じません。
そもそも、【高速ばぁば】というタイトル自体、いわゆる『ターボばあちゃん』を元ネタにしているのに、その印象がかけらほどもないんですよね。
最悪だと思うのが、
小説版を読まないと、映画だけではわからないことが多過ぎる
という問題点。
基本的にお金を払ってまで見る作品ではないですが、怖いホラーが苦手だけど、ホラーを見たいという時にはいいかもしれません。
オススメ度(10段階)……★
(どうでもいいけど、ジャージが衣装で女子力♡わっしょいって歌われても説得力がない。)
高速ばぁば [DVD]
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