【REC/レック4 ワールドエンド】

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テレビリポーターのアンヘラ(マヌエラ・ベラスコ)は、スペイン・バルセロナのアパートで発生した謎のウイルス流出事件の唯一の生存者だった。

彼女が意識を取り戻すと、病室のような場所で手を拘束された状態で多数の医師に囲まれていた。

恐怖を覚え、アンヘラは無我夢中で逃亡を図るが……。

シネマトゥデイより。

感染系ホラー映画【REC】シリーズの完結作。1作目はPOVの走りでしたが、2作目では減り、3作目では不要なレベルになった作品。

とうとう完結となる本作ではPOVじゃなくなりました。

シリーズの集大成というか、まとめというポジションのためか、それぞれの作品からの生き残りが登場しています。

【REC】からはアンヘラ、【REC2】では登場したか定かではないですが、アンヘラを救助した軍人のグスマンとルーカス、スピンオフと言っていい【REC3】から新郎の親族だったお婆ちゃんが乗船。

ちなみにシリーズの時間軸は、アパートメントが舞台の【REC】の直後に【REC2】、その同時期に別の場所で開かれた結婚式が舞台となる【REC3】、その両方をまとめる形で【REC4】となっています。

そして、ここまでの惨劇の現場にいた生き残りはアンヘラ、グスマン、ルーカス、お婆ちゃんだけのようです。

作品内の描写の限りでは、アパートメントは最終的に爆破されたみたいですが、それだけでは感染者は死なないというか、復活してくると思うんですよね。

軍隊だか、SWATだかが来ていた結婚式場ともども、どうやって事態を収束したんでしょうか。

ちょっと謎です。

それはともかく、今度は何かあっても感染が拡大しないように船の上に隔離した状態で研究をしている様子。避難用のボートもなく、救助も呼べないとかなかなか背水の陣です。

【REC2】のオーウェン博士のようなポジションらしいリカルドは、アンヘラを調べてワクチンを作ろうとするんですが、何故か陰性。

何がなんだかわからない状況の中、何者かが停電を起こし、感染している猿を放ち、感染がスタート。

正直、そんな方法で感染するのかという方法で、軍人たちがほぼ感染。残っているのはリカルドの取り巻きと、軍人ではない一部の船員、過去の生き残りだけという無茶振りです。

なかなか酷い状態からのサバイバルな上、感染源である悪魔がいるのか、いるとしたら誰なのかもわからないという展開。

真っ先に疑われるのはアンヘラですが、陰性という結果。でも、理解不能な行動をとるし、一度悪魔にとりつかれてるのでなんとも言えず。

他の人たちは怪しくないですが、ホラー映画という性質上、推理もののような説得力が必要ないので、

なかなか真相にたどりつけない

のが面白い。

解釈が色々と出来るラストは賛否両論ありますが、本作で完結という前提で、なんだかんだとちゃんとまとまっている良いシリーズだったんじゃないかと思います。

武器になるものを探しに行って、最強の武器だと言いながらみつけたのがボートにつけるスクリュー。いやいや、重いし、小回り利かないし、周りには大量の感染者ですよ。頭おかしいです。

それを使って感染猿を楽しそうに切り刻むアンヘラを見ていると、初期の初々しさが懐かしくてたまりません。

オススメ度(10段階)……★★★★★★★★
(ちょっとクズ率が高い気がする。)


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レビュー
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