【アウトブレイク ライジング】
軍が回収任務に当たっていた人工衛星が隕石の衝突により大破し、無数の欠片がシルバースプリングスの町に落ちた。
司令官のクーパーは部下を引きつれ、落下した欠片の回収に向かった。
その頃シルバースプリングスでは一人の男が謎の変死体で発見される。
検視の結果、死体が何者かに噛みちぎられ大半を食べられている事を知らされた保安官のマックスは、町に迫る異様な事態を察するのだった…。
公式より。
宇宙からやってきた未知のウイルス系人食い映画。いわゆるいまどきの死なないゾンビではないため、ちょっとゾンビ映画とは呼びづらい気がします。
一旦死んでから生き返っているとも限らないし、なんで感染したのかわからなかったり、本当に個人差があり過ぎです。
このシチュエーションで怖がらすにはこういう展開だろうというのが先にあって、あんまり辻褄を合わせるという気はなさそう。
ストーリー自体は平和で美しい風景の町の近くにある山中に隕石が落下。隕石と一緒にウイルスが持ち込まれて、住民たちが人食いに変わるという展開。
最初の30分は状況説明なんですが、特に深く掘り下げることはないので、なんとなく人間関係がわかるくらい。
恋人、親子、家族と様々な関係が提示されるんですが、ちゃんと見ていると、実は一家族+恋人。広がりはありません。
一人目の人食いが見つかった時は、別の恋人たちなんですが、そこから先に彼女が犯人と疑われる以外目立った出番もないので、やっぱり広がりません。
ヒロインの彼氏が警官で、町に残っている警察関係者がふたりしかいないので、事件現場でおかしな事が起こっているのを知り、野犬に襲われているという現場で人食いたちに遭遇します。
ヒロインはヒロインで隕石を壊れた衛星と偽って回収しにきたものの襲われた陸軍の兵士と遭遇。電子機器の一部が使えないため、衛星電話のある軍のトラックへ向かう事に。
明らかに大変な事態なのに、ヒロインも彼氏も相手のことを心配していません。この時点でヒロインの家族は死んだと思われているんですが、誰かと誰かが遭遇する時はテンパっている状況ばかりで情報交換がされません。
ある意味リアルなんですが、
観ている側への説明もない
ということなので、推測できない人には意味がわからない映画かもしれません。
勢い過ぎて、ところどころ斬新な状況もあるせいか、つまらなくはないんですけどね。イヤホンで音楽聞きながら自転車で走っている後ろを人食いが一生懸命走って追いかけてたりとか、人食いが撃たれた人食い食べ始めたりとか。
メジャーな作品には遠く及びませんが、初期のJVDレーベル程度には出来上がっているので、【ゾンビ・オブ・ザ・デッド】シリーズを吹き替えでなく楽しめる人には楽しめると思います。
オススメ度(10段階)……★★★★
(軍が悪役的なポジションじゃないので、絶望感が少ない)
コメント
ゾンビの映画って多いですね、大好きってことはないんですが何となく見て結構楽しみにしていたりします。この作品も見たらおもしろいだろうなって(^^)
多分、ゾンビ映画ってピンキリでもなんとなく許されてしまうせいっていうのもあるんじゃないですかね。ゾンビやヴァンパイアってそれだけで固定ファンがいるので、採算をとりやすいでしょうし。