【呪怨 黒い少女】
看護士の裕子(加護亜依)は芙季絵という少女の担当になってから、自分の身辺で奇妙な現象が起きるようなったと感じていた。
検査をすると芙季絵の体内から嚢腫が発見されるが、それはこの世に生を受けることのできなかった者たちのうらみが集結したものだった。
やがて芙季絵の父親は殺人を犯し発狂したため、母は娘の除霊を頼むが……。
シネマトゥデイより。
【呪怨 白い老女】とセットで同時上映された作品。
やっぱり作り的にはVシネ版に原点回帰。
そして、宮川一郎太は不遇ということで。
監督が【トワイライトシンドローム デッドゴーランド】の安里麻里なので、安っぽい感じでもそれなりに怖い感じに仕上がっています。
ただ、DSのゲームとの合同企画なためか、やや中途半端な印象も否めません。
そして、【呪怨 白い老女】の南明奈同様、主演がおかしいです。
南明奈に比べれば加護亜依は登場シーン多いですが、本筋には全然関係ない状態です。
正直、加護亜依絡みのパートは病院内だけで良かったんじゃないかと思うレベル。
主役は誰かというと、芙季絵の母だと思いました。
また、他の絡みがあるのか、
残酷シーンはほとんどない
ので、本来のシリーズが苦手な方にはちょうどいいかも。
そういえば、【トワイライトシンドローム デッドゴーランド】もリアルな残酷シーンがなかったので、もしかしたらそういう監督なのかもしれませんが。
もっとも、自分としては黒い少女が出現するとあるシーンで、『夜中のサンコン探し』を連想してしまい、その後はもう『黒い少女』が『サンコン』にしか見えず、グダグダでした。
逆に怖かったのは一般的には除霊シーンだと思うんですが、自分は黒い少女の出現の仕方で鍵のかかったドアをぶち破るというもの。
いままでのシリーズにない荒業が斬新でした。
いままでの【呪怨】シリーズが好きな人には物足りないかもしれませんが、割と良作かもしれません。
ダメな部分は前述の加護亜依絡みのプライベート部分がいらないのもですが、殺されたか不明な人の多さ、途中出てくるさかなくんみたいな人の不快感。
特にさかなくんみたいな人の舌打ちはかなりイラッとさせられました。
オススメ度(10段階)……★★★★★★
(ホラー苦手だと芙季絵が奇声をあげているシーンの方が怖いかも)
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