ある廃虚を訪れた者を地獄に引きずりこむといわれる謎の化け物、“シロメ”。そこでは多くの者たちが行方不明や事故死、あるいは発狂、自殺するといった事件が起こり、4年間で死者6名を数えていた。ある夜、6人の少女がうわさの真相を確かめるべく廃虚へと潜入するが、彼女たちの目の前で次々と超常現象が巻き起こり……。
シネマトゥデイより。
白石晃士が監督で、早見あかり在籍時のももいろクローバーが主演。一時、早見あかりが脱退した都合なのか、何かの契約なのか、レンタルショップからも姿を消していたんですが、再販されてました。
公開、リリース当初、ももいろクローバーはまだUNIVERSAL Jからスターチャイルドへの移籍の間の期間なので、まだ世間には認知がされてない状況。
にもかかわらず、【裏ホラー】が話題になり、人気のあった白石晃士が監督だったためか、ホラー好きには興味が沸き、スマッシュヒット! という作品でした。
再販を機に、ももいろクローバーが初期メンバーだった頃、代々木で見かけた身としては観ておくかと視聴。
「節子、これ、ホラーやない。バラエティや」
と【火垂るの墓】の清太のようなツッコミを入れてしまいたくなりました。
モキュメンタリーと言えば聞こえはいいですが、ももいろクローバーが『シロメ様』という怖い話を聞かされて、その現場となった廃墟である廃校に行くだけ。
ショッキングなのは、怪談朗読サークル『とうもろこしの会』の吉田悠軌が説明をしに来た際、吐瀉するんですが、それを映し出したことくらい。
どうでもいいことですが、吐瀉って漢字で書くと、わかりにくくなるので汚い言葉がぼやけていいですね。
神島剣二郎と宗優子を伴って現場に行くと、お祓いのあと、再びサプライズゲストとして吉田悠軌登場。
ぶっちゃけ、説明で現場に行く前に吐瀉して人間連れてくるなよと。
それを聞かされて、神島剣二郎と宗優子が苦言を唱えるんですが、悪ふざけはよくないという理由。
ちなみにそこまで悪ふざけとしか思えない言動や、単に悲鳴をあげまくっているだけで、悪ふざけじゃないシーンはほとんどありません。
結局、吉田悠軌が何の役にも立たないビデオ情報を見せた後、再び面倒を起こして退場。
校内に入ってからも悪ふざけとしか思えない言動が続くんですが、確かこの『シロメ様』。本気の相手の願いは叶えるけど、ふざけたら地獄に引きづり込むという設定。
どう考えても全員地獄行きです。
映像的には時折光がちらちらと入るので、観ている人間には何か映ったとわかるのですが、現場のももいろクローバーは知りません。
フェイクドキュメンタリーという扱いなので、ストーリーもないため、勝手に怖がるアイドルが叫んでいるだけの作品に仕上がっています。
これで『紅白に出たい』という願いが叶ったら、死んだ人たちは浮かばれないですね。
ネットでは評価高いですが、単にモノノフ(ももいろクローバーのファン)なだけだと思います。
オススメ度(10段階)……★
(とりあえず、神島剣二郎と宗優子は仕事を選ぼう)
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