優等生・春香(関めぐみ)の計画で6人の高校生の男女が楽しい船旅に出るが、その船上でいじめられっ子の絵里(寺島咲)は“現実を変えてしまう悪夢のようなゲーム”を手に入れる。
それはリセットを押すと、すべてが巻き戻るゲームで、絵里はほんのいたずら心から自分のいじめっ子だった優子(仲村瑠璃亜)を殺してしまう。
シネマトゥデイより。
おかしい。美人どころとして、主役の関めぐみは問題ない。ヒーロー役として野久保直樹も普通。元ネタのゲーム【トワイライトシンドローム】は普通に怖い。というか、体験版で挫折した。なのに何? この変な感じ。
例えると、無農薬野菜がウリの飲食店に入ったら、間違いなく無農薬野菜なんだけど、うまみ調味料のような薬品がたくさん入ったものをふんだんに使った食べ物が出てきたみたいな? そんな感じ。
設定として、リセット出来るから何度も殺そうとするというのがあるんだけど、結局ほとんどリセットしないし、
キャラクターの感覚がおかしい。
俳優陣は言われた通りに演技いてるんだろうけど、椅子が消えたり、現れたりしてもそんなに驚かないし、自分たちがゲームの中にいるとわかっても、意外に焦らない。
その上、キャラクターのブレ方がひどい。いじめっ子が変なツンデレだったり、バカないじめっ子の彼氏は強くなったり、チキンだったり。いじめられっ子にいたっては、力を手に入れたから暴走しているようにも思えるものの、どっちかというと、基本的にサイコとしか思えない。
他にも、なんでその放送機器自由自在に動かしてるの? とか、なんで様々な配置を知ってるの? とか色々あるんですが、極めつけは序盤にあっさりとリセットしてるのに、『殺す気の無い友人が死んだかもしれないのにリセットしない』。リセット回数に限界があるとかならわかるんですが、そういう情報はないので、意味不明です。
まあ、変な顔の怪人に折りたたまれて死んだ人がリセット後に痛がってるのは斬新でしたが、手を引きちぎったり、力比べで相手の腕を折るような怪人に馬乗り状態でしこたま殴られても顔が変わらない野久保くんは凄いと思います。絶対に顔が腫れ上がってるショック映像だと信じてたので。
もっとも、この作品で一番かわいそうなのは、ひ弱な雑魚に殺されたり、浮気相手に見捨てられて殺されたり、なんの見所もなく、ストーリーに関わることもない美知役の福下恵美だと思う。
オススメ度(10段階)……★★★
(みんな観てる途中で最後のオチに気づくと思う)
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