【CUBE/キューブ】

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CUBE/キューブ


CUBEキューブ Blu-ray

ある日突然、密室に閉じこめられた6人の男女。それは正方形の巨大な立方体だった。

いったい何のために作られたものなのか、なぜ自分たちが閉じこめられたのかは誰も知らない。

脱出方法は6つあるハッチのいずれかを選び、同じ立方体でつながっている隣に移動しながら出口を探す以外ないが、いくつかの部屋には殺人トラップが仕掛けられていた。

そんな中、やがて彼らは安全な部屋を示す“暗号”に気づくが・・・。

allcinema ONLINEより。

いまでこそ、こういう作品増えましたが、当時は珍しかった作品。理由もわからず、気が付けば見知らぬ施設の中で、抜け出そうとするとデストラップ。

この作品がヒットして以来、似たような作品が一気に増えた気がします。【SAW】でとどめを刺した感じのジャンル。

いま考えると凄いのがふたりを除いて、ただの一般人ということ。ゲームやいまの映画だと、こういう特殊な空間に閉じ込められるのって、特殊部隊とか、一般人だけど何かのスキルを持っている人だと思うんですよね。

ところがこの作品の序盤でスキルがあるのは、『CUBE』のデストラップのエグさをわかりやすくさせるための噛ませ犬の脱獄のプロだけ。もうひとり、頭がおかしい感じの青年が何かあると思わせるくらい。

黒人警官が腕力あるものの、『CUBE』内に力でこじ開けるようなトラップがないので、ただの威張りん坊でしかないし、あとはやたら正義感の強い精神科医、数学科の女子学生、無気力な青年で、役に立ちそうなのは数学科の女子学生くらい。

女子学生にしても、所詮は学生なのでそれほど期待は出来ないはず。

正直、富豪の賭けゲームとかでもなければ、何かの実験になるのかすらも謎です。もちろん、こういう作品特有の、実はつながりがあったとかいうこともありません。

逆に言えば、そういう普通さが怖いのかもしれませんが。

脱出方法の理論もセリフをちゃんと聞いて、行動を見ていれば大体はわかると思います。しかし、本当に理解するのは難しいでしょう。

特に『デカルト座標仮説』なんて普通に会話に出てきますが、日本の高校生くらいまでで、そんな理論を知っている人なんてほとんどいないはず。

他にもいくつかの理論が展開されますが、聞いてもよくわからないと思います。素数のくだりは何とかなるでしょうけど。

作品中の説明ではわからないことも結構あるし。

ただ、実際問題として、そういう理屈は理解しなくて問題ありません。この作品の描いているのは別に何らかの理論を用いた脱出方法を描くことではなく、

極限状態におかれた人間がどう行動するか

なので、そちらを楽しんでください。結構わかりやすくて面白いですよ。

オススメ度(10段階)……★★★★★★★★★
(特典に入ってる短編【エレベーター】も面白い)
※ファイナル・エディション等には収録されてません


CUBEキューブ Blu-ray

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